ログインユーザーの所属組織(複数可)でレコード一覧表を絞り込み表示するプラグインです。
kintone で「ログインした人の所属組織のレコードだけを一覧に表示したい」。これは、kintoneの利用ユーザーと組織が増えるとよく出てくる要望事項です。
ログインユーザーの優先する組織(1つ)で動的に絞り込み表示することは、標準機能でも可能です。

しかし、中小企業によくある、複数の部門を兼任しており所属組織が2つ以上あるユーザーの場合は、複数の所属組織を全て網羅した条件でレコードを絞り込み表示したいところですが、これは標準機能ではできません。
レコード一覧表示URLの条件パラメータで複数の組織コードを指定すればできそうですが、組織選択型フィールドの場合、組織コードだけでは「組織の階層構造」を解決できないので、条件が無視されて期待通りの結果になりません。
この課題を、解決するために制作したのが 「ユーザー組織で絞り込み表示プラグイン」 です。
API機能でログインユーザーの全ての所属組織(階層構造を含む)を自動取得し、レコードの組織選択フィールドと照合して該当したレコードだけをカスタマイズビューに描画します。
例えば、ユーザーの所属組織が「営業1課」と「営業2課」の場合、レコードの組織選択フィールドの値が「営業1課」又は「営業2課」のOR条件で、レコード一覧を絞り込み表示します。
プラグインの主な機能と特徴

- 所属組織で自動絞り込み
ログインユーザーのすべての所属組織を取得し、指定した組織選択フィールドと照合。該当レコードだけを一覧表示します。
優先する組織だけでなく、ユーザーが所属している組織すべてが絞り込み条件の対象です。 - 組織選択フィールドに正しく対応
組織選択のようなオブジェクト型フィールドは、URLクエリで絞り込みができませんが、本プラグインは REST API 経由で絞り込むため、下位組織の展開も含めて正確にフィルタリングします。 - 参照ビューの列を自動コピー
見本にする一覧(LIST)形式ビューの表示列をそのまま再現。列の追加・並び替えは参照ビュー側の設定を変えると自動で反映できます。 - 1万件超でも全件取得($IDシーク方式)
offset の上限に依存しない$IDシーク方式を採用。レコード件数1万件超のアプリでも全件を取得できます。 - 進捗プログレスバー表示
レコード取得中は進捗率(%)と件数をプログレスバーで表示。件数が多くても進捗状況が分かります。 - 表示件数の表示
一覧の右上に絞り込み結果の件数を「表示件数:N件」の形式で表示します。 - 行全体が詳細リンク+ホバー
各行のどこをクリックしても詳細画面へ遷移。マウスオーバーで行の色が変わり、選択している行が分かりやすいUI設計です。 - 列クリックでソート機能
列名(ヘッダー)をクリックすると、その列の値で昇順/降順を切り替え(▲▼表示)。数値・日付・文字を型に応じて自然に並べ替えます。キャッシュで動作する高速ソートです。 - 簡導入方法が簡単
必須の設定項目は三種類(対象ビュー、参照ビュー、組織選択フィールド)だけで全てドロップダウンから選択できる簡単設定です。カスタムビュー設定のHTML欄への記述も不要です。対象ビューを「カスタマイズ」形式にするだけで動きます。 - 既定の(すべて)のビューを隠す(オプション機能)
ONにすると、ビュー切り替えメニューから既定の(すべて)ビューを非表示にできます。
動作デモ画面
デモ画面は、以下の3種類の動作を切り替えて表示しています。
- 標準のレコード一覧表:全てのレコード(20件)が表示されています
- 自分の優先する組織(標準機能):ログインユーザーの優先する組織(営業2課)のレコードだけを表示します
- カスタムビュー(プラグイン) :ログインユーザーの所属組織(営業1課、営業2課)のレコードを全て表示します
カスタムビューの動作
1万件のレコードでもプログレス表示で全件読み込んで動作します。絞り込み件数が画面右上に表示されます。
列見出しをクリックすると、列の値で昇順/降順ソートを切替表示します。
行選択のマウスオーバーで背景色が変化します。クリックすると詳細画面を表示します。

プラグインの設定方法
事前準備:
本プラグインは、カスタマイズ型の一覧表を1つ以上使用しますので、集計表示用のカスタムビューを予め作成しておいてください。
kintoneの「プラグイン一覧」からZIPファイルを読み込み、対象アプリにプラグインを追加します。
アプリの設定画面を開き、プラグインの設定アイコンをクリックします。

- 出力先のカスタムビューをドロップダウンリストから選択します。
- 列構造を参照してコピーするするLIST型ビューをドロップダウンリストから選択します。
- ユーザーの所属組織と比較する組織選択型フィールドをドロップダウンリストから選択します。
- 既定の(すべて)ビューを隠したい(非表示にする)場合はONにします。
- 動作不良の検査用にデバッグログを出力します(本番運用ではOFFが推奨です)。
設定のポイント
- 対象ビューと参照ビューには異なるビューを指定してください(同一だと保存時にエラーになります)。
- 対象ビューは事前に「カスタマイズ」形式にしておきます(HTMLの記述は不要です)。
- アプリに組織選択フィールドが無い場合は設定画面に警告が表示されます。フィールドを追加してください。
- 既定の(すべて)のビューを非表示にするオプションがあります。

⚠️DOM操作でCLASS名を参照していますので、kintoneアップデートの影響を受ける可能性があります。
事前準備の流れ
- 表示したい列を持つ一覧(LIST)ビューを用意(=参照ビュー)。
- 描画用のビューを1つ作り、形式を「カスタマイズ」にする(=対象ビュー)。
- プラグインを追加し、上記3項目を設定して保存。
まとめ
「ユーザー組織で絞り込み表示プラグイン」は、kintone で悩みがちな「ユーザーの所属組織による動的な絞り込み表示」を、難しいコードを書かずに実現するプラグインです。
- 組織選択フィールドでも正確に絞り込める(REST APIベース・階層組織にも対応)
- 1万件超のアプリでも全件表示できる($IDシーク方式+進捗表示)
- 列は参照ビューからコピー、ソート・行リンク・件数表示など一覧としての使い勝手も確保
- 導入はカスタマイズビューを作って設定するだけ
全社共有アプリでの部署別表示、拠点・店舗ごとの顧客/在庫管理、自組織メンバーの限定表示など、活用範囲は広いはずです。ダウンロードページから入手して、ぜひお試しください。
💻 無料版ダウンロードページ
本プラグインは、キンコミユーザー様向けに「無償」で配布しています。
ご希望の方は、以下の画像をクリックしてダウンロードページを開いてください。
(ダウンロードのパスワードは、キンコミ記事内で公開しています)

リリースノート
【名称】ユーザー組織で絞り込み表示プラグイン
【概要】ログインユーザーの所属組織(複数可)でレコード一覧表を絞り込み表示するプラグインです。
- 2026/08/20Ver1.0.0
初版リリース。
ログインユーザーの全所属組織 × 組織選択フィールドでの絞り込み、
参照ビューの列構造コピー - 2026/08/20Ver1.1.0
$IDシーク方式による1万件超のレコード読み込みに対応
描画先divの自動挿入に対応し、ビュー設定のHTML欄への記述を不要化。
各行全体の詳細リンク化+マウスオーバーでの行ハイライト機能
列名クリックによる昇順/降順ソート(▲▼)機能を追加。 - 2026/08/21Ver1.1.2
既定の(すべて)ビューを隠す機能(オプション)を追加
プラグイン設定画面のアイコンとデザインを変更
このプラグインで利用しているOSSのライセンスはありません。
関連記事
このプラグインで解決できる課題やプラグインの実務での活用事例を紹介している関連記事です。

レコード一覧画面にユーザーの所属組織をドロップダウンで表示し、組織切替の絞り込み検索をワンクリックで可能にするプラグインです。複数の組織に所属しているユーザーの「優先する組織」以外の組織にも切替してレコードを絞り込み表示する操作を簡単にします。

以下の記事は、kintone標準機能でレコード一覧表をユーザー所属組織で動的絞り込み表示する事例のnote記事です。
「note:アプリ活用研究会(キン活)」は、当サイトのメンバーが執筆しています。
#kintone #plugin #ユーザーの所属組織 #レコード一覧表の絞り込み表示

