Tips

日付や日時の計算結果をフィールドにセットするプラグインの紹介

kintoneで日付や日時の計算をしたいとき、多くの方がまず思いつくのが DATE_FORMAT 関数を使った計算式フィールドではないでしょうか。しかし、この方法には見落とされがちな落とし穴があります。今回は、その課題を解決する「日付・日時計算コピー プラグイン」をご紹介します。

プラグインで解決できる課題

kintoneの計算式フィールドで DATE_FORMAT 関数を使うと、日付や日時に日数・時間を加算した結果を画面上に表示することはできます。

しかし、この計算結果はあくまで「文字列としての見た目」でしかありません。計算式フィールドの実体はテキストであり、kintone標準の日付型・日時型フィールドの値そのものではないのです。

そのため、次のようなことができません。

  • 一覧画面の絞り込みで「本日から7日以内」のような動的な期間検索をする
  • 通知条件やアプリ間連携の条件式で、計算結果の日付をトリガーとして使う
  • 他の日付型フィールドとの比較条件や並び替えのキーにする

「日付・日時計算コピー プラグイン」は、この課題を解決します。計算結果を実際の日付型・日時型フィールドの値として書き込むため、kintone標準の検索・通知・自動化の仕組みをそのまま活用できるようになります。

プラグインの主な機能と特徴

  • 計算結果コピー:入力フィールド(日付型・日時型)の値に、計算フィールド(数値型)の値を加算・減産し、出力フィールドへ書き込みます。
  • 入力フィールドが日付型の場合:計算フィールドの値を日数として加算します
  • 入力フィールドが日時型の場合:計算フィールドの値を分数として加算します
  • 単純コピー:計算フィールドで「指定しない」を選択すると、加算を行わず入力フィールドの値をそのまま出力フィールドへコピーします。
  • 複数セット設定:「入力フィールド・計算フィールド・出力フィールド」の組み合わせを、1つのアプリ内に何セットでも追加できます。
  • 型に応じた選択肢の絞り込み:入力・出力フィールドは日付型・日時型のみが選択肢に表示され、出力フィールドは入力フィールドと同じ型のみに自動的に絞り込まれるため、型違いによる設定ミスを防げます。
  • 出力フィールドの編集禁止オプション:レコード追加・編集画面で出力フィールドを編集不可(グレーアウト)にできます。計算結果をユーザーが誤って手動上書きしてしまう事故を防止します。
  • 土日調整オプション:計算結果の曜日が土曜・日曜になる場合、平日方向へ自動的にずらすことができます(例:納期計算で土日を除きたい場合など)。
  • デバッグログ出力オプション:設定内容や各フィールドへの適用結果をブラウザのコンソールに出力し、動作確認をしやすくしています。

デモ画面

日付型フィールド+日数の日付計算の結果を、出力側の日付フィールドに自動コピーします。
日時型フィールド+時間(分数)の日時計算結果を、出力側の日時フィールドに自動コピーします。

プラグインの設定方法

  1. kintoneアプリの設定画面から「プラグイン」→「プラグインの一覧から追加」で本プラグインを追加し、対象アプリに設定します。
  2. プラグインの設定画面を開きます。
  3. 計算セット設定で、行ごとに以下を選択します。
  • 入力フィールド:計算の元になる日付型・日時型フィールドをリストから選択します
  • 計算フィールド(数値):加算する日数・分数を保持する数値型フィールド(加算せずコピーだけしたい場合は「指定しない」を選択します
  • 出力フィールド:計算結果の書き込み先(入力フィールドと同じ型のみ選択可能)
    セットを追加したい場合は行右側の「+」ボタン、削除したい場合は「×」ボタンを押します。セットは最低1つ必要なため、残り1行になると削除できません。
  • 動作設定で、必要に応じて「出力フィールドを編集禁止にする」「計算結果が土日の場合は平日にずらす」「デバッグログを出力する」を切り替えます。
  • 「保存する」ボタンを押して設定を保存し、アプリを更新すれば設定完了です。

利用上の注意事項

  • 入力フィールドと出力フィールドは、必ず同じ型(日付型、または日時型)を指定する必要があります。
  • 出力フィールドの値は、レコード追加・編集画面での入力に応じて自動的に上書きされます。出力フィールドを手入力用途と併用しないようご注意ください(「出力フィールドを編集禁止にする」を有効にすると、手動上書き自体を防止できます)。
  • アプリのフィールド構成(フィールドコードや種類)を変更した場合は、プラグインの設定画面を開き直して内容を確認・保存し直してください。
  • 日時型フィールドの計算結果は、ブラウザのローカルタイムゾーンに基づいて算出されます。

本プラグインの活用事例

日付・日時型フィールドに計算結果を直接書き込める特性を活かした、具体的な活用事例をご紹介します。

1. 契約プランに応じた「自動更新日・有効期限」の管理

サブスクリプションサービスや賃貸契約などで、契約日と契約月数(数値)から「次回更新日」や「有効期限」を自動計算します。日付型として保存されるため、「有効期限の30日前」になったレコードを一画面に動的に抽出したり、担当者へアラート通知を送ったりすることが容易になります。

2. 取引先ごとの「支払期日」の自動算出

受注日や請求書発行日をベースに、取引先ごとに異なる支払猶予日数(例:30日後、60日後など)を加算して「支払期日」を自動で算出します。kintone標準の日付フィールドに値が入るため、支払期日順でのレコードの並び替え(ソート)や、未入金時のリマインド通知のトリガーとしてそのまま活用できます。

3. プロジェクト管理における「タスクの納期・締切日」の算出

プロジェクトの開始日や前工程の完了日に対して、各タスクの所要日数を加算して「タスク納期」を設定します。本プラグインの「土日調整オプション」を有効にしておくことで、計算結果が土日になった場合は自動的に翌営業日(月曜日)などにずらすことができ、より実務に即したスケジュール管理が可能になります。

4. 製造・出荷業務における「賞味期限・品質保証期限」のラベル管理

製造日やパッキング日に対して、製品ごとに定められた保証日数を加算して「賞味期限」や「出荷期限」を自動算出します。計算結果はテキストではなく日付データとして保持されるため、他システム(帳票出力プラグインなど)と連携して、そのまま製品ラベルの日付データとして印字・出力することができます。

5. カレンダープラグインやガントチャートとのスムーズな連携

計算された日付(納期やイベント日など)をkintone標準のカレンダー機能や、外部のガントチャートプラグイン、BIツール等に連携・表示させたい場合に最適です。DATE_FORMAT 関数によるテキスト表示では認識されなかった外部プラグインに対しても、正確な日付データとしてスケジュールをマッピングできます。

6. カスタマーサポートにおける「目標対応時間」の管理

問い合わせを受信した「受付日時(日時型)」に対し、契約で定められた目標対応時間(例:120分後など)を分数として加算し、「対応期限日時」を算出します。日時型として記録されるため、「期限まであと30分」といった緊急性の高いレコードを一覧画面で動的に絞り込み、サポートデスクの対応漏れを防ぎます。

7. 研修やイベントの「リマインド日時」の一括設定

イベントの「開催日時(日時型)」から、事前準備やリマインドメールを送りたいタイミング(例:前日の同時刻=マイナス1440分など)を逆算して「リマインド日時」を設定します。kintoneのリマインダー条件にこの出力フィールドを指定することで、狙った日時に自動で受講者や主催者へ通知を飛ばす仕組みが作れます。

まとめ

「日付・日時計算コピー プラグイン」を使えば、DATE_FORMAT 関数では実現できなかった「計算結果を条件検索・通知のトリガーとして使う」というニーズに、ノーコードで対応できます。

  • 納期・締切日の自動算出
  • リマインド日(本日から〇日前)の自動設定
  • 作業開始時刻からの経過時間管理

といった業務に、ぜひご活用ください。


🧩 プラグインのご紹介

記事内で紹介している、当社が開発した「日付・日時計算コピー プラグイン」をご紹介します。
60日間の試用版をダウンロードすることもできますので、ぜひお試しください。

日付・日時計算コピー プラグイン|日付+日数の計算結果をフィールドに反映!
日付(または日時)フィールド値+日数(時間)の計算結果を、別の同型フィールドへコピーするプラグインです。試用版のお申込みこのプラグインで解決できる課題kintoneで日付や日時の計算をしたいとき、多くの方がまず思いつくのが DATE_FORMAT 関数を使った計算式フィールドではないでしょうか。しかし、この方法には見落とされがちな落とし穴があります。今回は、その課題を解決する「日付・日時計算&コピー プラグイン」をご紹介します。kintoneの計算式フィールドで DATE_F…

🔨 自分でカスタマイズしてみたい方へ

以下のNote記事で本記事の類似カスタマイズ事例を紹介しています。
記事内で紹介しているカスタマイズコードは、無料で利用できるので是非挑戦してみて下さい。

DATE_FORMAT関数の値を日時フィールドにコピーして有効活用する|アプリ活用研究会(キン活)
やりたいこと DATE_FORMAT関数の戻り値を、通常の日時型フィールドにコピーしたい。 日時の計算式は、標準機能のDATE_FORMAT関数で自由に行いたいが、計算結果の値(文字列)を、日付型や日時型データとして再利用したい。 デモ画面 実際のデモ画面です。「開始日時」+「利用時間」で求めた「計算日時」を、DATE_FORMAT関数で世界標準時のISO形式の書式文字列に変換して、日時型フィールドの「終了日時」に自動コピーしています。 デモ画面 出来ること(導入メリット) …

スポンサーリンク

🌸 アプリテンプレートの販売

本記事でご紹介している機能のアプリテンプレートを、下記の料金プランで販売しています。
導入をご希望の方は、各プランの「お申込み/お問い合わせ」ボタンからお問い合わせください。

料金プラン

◆単品販売(買取型)は、導入サポート付きの価格です。
 単品動作タイプは60,000円、2アプリ連携タイプは100,000円、3つ以上連携タイプは150,000円です。
 自アプリ参照型は単品動作タイプ、別アプリ参照型は、2アプリ連携タイプとなります
◆簡易サポート契約では、当サイトのアプリテンプレートとプラグインを合計6種類までご利用できます。
◆会員サポート契約では、ご利用範囲「無制限」で運用ヘルプデスク対応までフルサービスでご提供します。

項目 単品販売 簡易サポート 会員サポート
料金体系 60,000円 (税抜) 120,000円 (税抜) 360,000円 (税抜)
契約期間 なし 毎年更新 6か月更新
導入サポート
メールサポート ×
チャットサポート ×
バージョンアップ対応 ×
運用ヘルプデスク対応 × ×
商品のご利用範囲 本商品のみ 6種類までご利用可能
ユーザー数10名まで
無制限
ユーザー数30名まで
お問い合わせ/お申し込み 購入する お申込み

🏫 kintone人材育成研修

この様なカスタマイズを自分で出来る様になりたい方は、当サイトの「Kintome人材育成」上級コースの受講をご検討して下さい。当サイトのTIPSで紹介しているカスタマイズ例のテンプレートを使えば、簡単に実装出来ます!
上級コースの受講者には、特典で当サイトのカスタマイズテンプレート(3種類まで)と3か月のサポート契約を無償でご提供しています。

研修目的を「カスタマイズテンプレートのアプリ導入」とする研修メニューもご提案可能です。

📣カスタマイズ・導入支援いたします!

本記事の様な「kintoneアプリのカスタマイズ」をご希望の企業様へ
kintoneを便利に活用できるカスタマイズと運用支援は、ぜひ当社にご相談ください!

#kintone #Javascript #カスタマイズ #日付計算 #日時計算 #フィールドのコピー

スポンサーリンク
シェアする

事例紹介

ACHIEVEMENTS
kintoneの作業日報で作業状態の「見える化」を実現
まちライブラリーのkintone活用
製造業の受注データ管理をエクセルから移行

Tips

TIPS
kintone業務活用
プロセス管理の停滞を解消!|ステータス一括更新プラグイン
kintone
複数フィールドの値を結合する「フィールド結合プラグイン」の紹介
kintone
日付や日時の計算結果をフィールドにセットするプラグインの紹介
補助金の活用についてもご相談ください

中小企業のデジタル化に利用できる補助金や助成金があります。
補助金や助成金は申請できる企業や用途に要件があったり、事業計画書を作成する必要があったりします。
必要な手続きをサポートさせていただきますので、お気軽にご相談ください。

お気軽にご相談ください。

オンライン可
無料相談
デジタル化
診断チャート
簡易診断

デジタル化による
コスト削減効果を算出