kintoneを日々活用している中で、「レコードを編集中の『今この瞬間』の日時をもっとパパッと入力できたらいいのに!」と感じたことはありませんか?
例えば、作業の開始時間、問い合わせの受付時間、あるいは配達の完了時間など、業務の中で「現在の日時」を正確に記録したいシーンは数多く存在します。しかし、kintoneの標準機能だけでは、これを1クリックで実現するのが意外と難しいのが現状です。
そこで今回は、プログラミングの知識がないノンプログラマーのユーザーでも、設定ファイルを少し書き換えてアップロードするだけで簡単に導入できる「現在日時セットボタン」のアプリテンプレートをご紹介します!
スペースフィールドを用意するなどの面倒な画面設計は一切不要。今ある日時フィールドのラベル横に、スマートなボタンを追加できる非常に便利なテンプレートです。業務効率を劇的に向上させる具体的な活用シーンを含め、詳しく解説していきます。
kintoneの標準機能では、現在日時を取得できない問題
kintoneには標準機能として「作成日時」や「更新日時」という、システムが自動で日時を記録してくれる便利なフィールドが用意されています。また、日時フィールドの初期値として「レコード作成時の日時を入れる」という設定を選択することも可能です。
一見すると、これらで十分対応できそうに思えますが、実際の業務プロセスに当てはめると、以下のような標準機能の壁(限界)にぶつかることが多々あります。
1. 「レコードを作った瞬間」しか記録できない
日時フィールドの初期値設定は、あくまで「レコード追加画面を最初に開いた瞬間」の日時が自動入力される仕組みです。
そのため、画面を開いた後にデータを入力するのに5分、10分とかかってから保存した場合、記録されるのは「入力を始めた時間」になってしまい、「作業が実際に完了した時間」を正確に記録することができません。
2. レコード編集画面で日時の入力が面倒
「日時フィールド」は、DateTimepickerで日付と時間を一覧から選択して入力できますが、最低4クリック+スクロール操作が必要です。現在日時(Now)を一発で自動入力する機能はありません。
業務の中には、「レコードの状態を『準備中』から『処理中』に変更する、まさにその瞬間の日時を残したい」というケースが多々あります。標準機能では、編集画面を開いてカレンダーをクリックし、さらに日時一覧をクリックして、現在の時間を手動で選ぶという、非常に面倒なステップを踏む必要があります。
3. 1つのレコードに「複数のタイミング」を記録できない
標準機能の「作成日時」「更新日時」は、1つのレコードに対してそれぞれ1つずつしか存在しません。
「作業開始日時」と「作業終了日時」のように、1つのレコードの中で複数のタイムスタンプを押したい場合、標準機能だけではどうしても手動入力に頼らざるを得なくなります。
これらの手動入力は、単純に面倒なだけでなく、「入力ミス」や「時間の書き換え(改ざん・記憶違いによるズレ)」の原因にもなってしまいます。
現在日時をセットするボタン表示のカスタマイズで解決!
そんな標準機能のモヤモヤをスッキリ解決してくれるのが、今回ご紹介するJavaScriptカスタマイズです。
このカスタマイズを適用すると、日時フィールドのすぐ横に「現在日時をセット」というボタンが自動的に出現します。データを入力している途中でも、後からレコードを編集しているときでも、そのボタンをカチッと1回クリックするだけで、JST(日本標準時)の正確な現在日時がフィールドへ一瞬でセットされます。
デモ画面(イメージ)
実際の画面では、以下のように既存の日時フィールドの右横にボタンが配置されます。

ボタンのデザインは、kintoneの画面に馴染みやすいスタイリッシュな楕円形(ピル型)を採用しています。
マウスを上に乗せると少し色が薄くなる(ホバー効果)など、操作している感覚が直感的に伝わる、使いやすさを重視した設計になっています。
アプリテンプレートの特徴
本カスタマイズは、kintoneの一般的なJavascriptカスタマイズでよくある「導入のハードルの高さ」を徹底的に排除した、非常に汎用性の高いテンプレート構造になっています。主な特徴は以下の3つです。
1. 日時フィールドの横にダイレクト表示!スペース要素は必要なし
これまでのkintoneカスタマイズでは、ボタンを配置するために、あらかじめアプリの設定画面で「スペース」という空白の部品を配置し、そこに要素を割り当てる手法が一般的でした。
しかしこの方法だと、フィールドの並び順を変えるたびにスペースの位置も調整しなければならず、画面のレイアウト設計が制限されてしまいます。
今回のテンプレートは、指定した日時フィールドの「ラベル(項目名)」を自動検出し、その右隣にボタンを自動生成します。そのため、アプリのレイアウトを一切崩すことなく、既存のアプリにも後付けでノーリスクで導入できます。
2. 初期設定で「複数のボタン設定」が可能(1レコードに何個でも!)
「開始日時」と「終了日時」など、1つの画面に複数の日時入力ボタンが欲しい場合でも、プログラムを書き直す必要はありません。
設定ファイル(config.js)の中に、ボタンを表示したいフィールドのコードと、ボタンに表示したい文字と色コードをセットで並べて書くだけで、2つでも3つでも、必要な数だけ独立したボタンを配置することができます。
3. ボタンごとに「文字色」や「背景色」を自由に変更できる
「開始ボタンは青色」「終了ボタンは赤色」というように、ボタンごとに異なる配色を設定できます。
これにより、ユーザーが画面を見たときに「どのボタンを押せばいいのか」が視覚的に一発で理解できるようになり、押し間違えなどのオペレーションミスを未然に防ぐことができます。色の指定は一般的なカラーコード(#003366 など)だけでなく、royalblue や tomato といった英語名の色名指定にも対応しています。
具体的な活用シーン
この「ワンクリック現在日時セットボタン」は、社内のあらゆる業務アプリで大活躍します。ここでは、特に効果を発揮する具体的な7つの活用シーンをご紹介します。
シーン1:工場や作業場における「製造ラインの工程進捗」管理
- 対象アプリ: 生産管理・工程チェックアプリ
- 活用方法: 「工程A通過」「工程B通過」「検査完了」といった複数の日時フィールドの横に、それぞれ対応する進捗ボタンを配置します。
- 導入のメリット: 作業員は手袋をしていたり、忙しく手を動かしていたりするため、キーボードでの時間入力やカレンダーからの選択は非常にストレスになります。ワンタップで現在時刻が記録できるボタンがあれば、現場の手を止めることなく、リアルタイムで正確な進捗データを吸い上げることができます。
シーン2:訪問介護や訪問メンテナンスの「出発・到着・完了」記録
- 対象アプリ: 訪問業務日報アプリ
- 活用方法: 「事務所出発」「現場到着」「作業完了」という3つの日時フィールドを用意し、それぞれにボタンを設置します。
- 導入のメリット: 外出先からスマートフォンやタブレットでkintoneを開き、アクションを起こしたその瞬間にボタンをタップするだけで、正確なタイムスタンプが残せます。「帰社してから、何時にどこにいたかを思い出して手入力する」という無駄な記憶流出や、曖昧な時間の報告が一切なくなります。
シーン3:物流倉庫の「入庫・検品・出庫」タイムトラッキング
- 対象アプリ: 出庫・発送管理アプリ
- 活用方法: トラックが到着して荷物を下ろし始めた「入庫日時」、商品の状態をチェックし終えた「検品完了日時」、トラックに積み込んで送り出した「出庫日時」にそれぞれボタンを設置します。
- 導入のメリット: 倉庫内物流のボトルネック(どこで荷物が滞留しているか)を特定するための原材料データが、現場のワンクリック操作だけで完璧に揃います。手入力による時間のサバ読みや、記入漏れが完全に撲滅されます。
シーン4:コールセンターやヘルプデスクの「対応開始・対応完了」管理
- 対象アプリ: 問い合わせ管理アプリ
- 活用方法: 顧客からの電話を受け、レコードの編集画面を開いた瞬間に「対応開始」ボタンをクリック。案内が終了して電話を切った瞬間に「対応完了」ボタンをクリックします。
- 導入のメリット: 1件の問い合わせに対して、何分間の通話・対応時間を要したのかが秒単位で正確にレコーディングされます。後から計算式フィールドを組み合わせることで、「平均対応時間(AHT)」などの重要なKPIを正確に集計・可視化できるようになります。
シーン5:社内ワークフローの「承認・最終確認」の即時スタンプ
- 対象アプリ: 稟議・各種申請確認アプリ
- 活用方法: 標準機能の「作業者」によるステータス更新とは別に、書類や成果物の内容を現物確認した日時を記録する「確認済日時」フィールドにボタンを設置します。
- 導入のメリット: ステータス変更のタイミングとは別に、「実際に書類をチェックして判子を押した(受領した)具体的な日時」を1クリックで証明として残すことができます。内部統制や監査対応のログとしても非常に強力です。
シーン6:システムトラブルや障害対応の「検知・復旧」ログ
- 対象アプリ: インシデント・障害管理アプリ
- 活用方法: アラートを検知して対応を開始した「対応着手日時」と、システムが正常に裏側で動き直した「復旧日時」の2つにボタンを割り当てます。
- 導入のメリット: トラブル発生時は1分1秒を争うため、時刻を手入力している余裕はありません。ボタンがあれば、対応に集中しながらも、事後の報告書作成に絶対必要な「正確な障害継続時間(ダウンタイム)」を漏れなく、かつ歪みなく記録できます。
シーン7:採用面接や1on1ミーティングの「実施時間」記録
- 対象アプリ: 面談・面接議事録アプリ
- 活用方法: 「面談開始」と「面談終了」のボタンを設置し、対話が始まるタイミングと終わるタイミングでそれぞれクリックします。
- 導入のメリット: 「予定通り1時間で終わったか」「大幅に時間をオーバーしてしまっていないか」など、面談の適切な時間コントロールが行われているかを定量的に可視化。人事評価の透明性向上や、社内コミュニケーションの健全性のチェックに役立ちます。
まとめ
kintoneは非常に優れた業務改善ツールですが、時間の入力に関しては、標準機能だけだとどうしても「ユーザーの手作業」に頼らざるを得ない部分が残されていました。
今回ご紹介した「現在日時セットボタン」のアプリテンプレートを導入すれば、現場のユーザーはカレンダーや時計のポップアップ入力を操作する必要が一切なくなります。
「始まったら押す」「終わったら押す」という究極にシンプルなワンアクションに変えるだけで、データの正確性は100%になり、入力にかかっていた毎日の数秒〜数分のストレスが完全にゼロになります。
導入方法も簡単で、提供されるアプリテンプレート(zipファイル)をkintoneシステム管理>アプリテンプレートの画面で登録し、アプリの新規作成で「登録済みのテンプレートから作成」を選択してテンプレートを選ぶだけです。

「現場の入力漏れが多くて困っている」「より正確なタイムスタンプをもとに業務分析をしたい」とお悩みの方は、ぜひこの強力なアプリテンプレートを導入して、現場の業務効率化を体感してみてください!
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| 項目 | 単品販売 | 簡易サポート | 会員サポート |
|---|---|---|---|
| 料金体系 | 60,000円 (税抜) | 120,000円 (税抜) | 360,000円 (税抜) |
| 契約期間 | なし | 毎年更新 | 6か月更新 |
| 導入サポート | ✔ | ✔ | ✔ |
| メールサポート | × | ✔ | ✔ |
| チャットサポート | × | ✔ | ✔ |
| バージョンアップ対応 | × | ✔ | ✔ |
| 運用ヘルプデスク対応 | × | × | ✔ |
| 商品のご利用範囲 | 本商品のみ | 6種類までご利用可能 ユーザー数10名まで |
無制限 ユーザー数30名まで |
| お問い合わせ/お申し込み | 購入する | お申込み |
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記事内で紹介しているカスタマイズコードは、無料で利用できるので是非挑戦してみて下さい。
「note:アプリ活用研究会(キン活)」は、当サイトのメンバーが執筆しています。

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