kintoneを運用している中で、「複数のフィールドの値を1つのフィールドにまとめて保存したい」「検索キーに複数のフィールド値を結合した複合キーにしたいが『値の重複禁止』の設定ができない」と困ったことはありませんか?
例えば、「顧客番号」と「取引番号」を組み合わせた一意のキーを作る場合、手動でコピー&ペーストを行うのは手間で入力ミスの原因にもなります。また、標準の文字列1行型フィールドの自動計算では「値の重複を禁止する」という設定ができないため、データ重複防止(複合キーの実現)に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんなお悩みをスッキリ解決する「フィールド結合プラグイン」をご紹介します。2つ以上のフィールドの値を結合して、別のフィールドへリアルタイムに自動コピーできる便利なプラグインです。
1. プラグインで解決できる課題
このプラグインを導入することで、kintone標準機能だけでは実現が難しかった以下の2つの課題をスマートに解決できます。
課題①:複数のフィールドを結合した値を自動コピー&編集したい
標準の「文字列1行型の自動計算」機能を使えば文字の結合は可能ですが、結合された文字列をユーザーが修正することはできません。このプラグインを使えば、2つ以上の入力元フィールドの値を自動結合し、標準の「文字列(1行)」フィールドに「編集可能」な状態でリアルタイムにコピーできます。
※プラグインの設定で出力側のフィールドを「編集不可」にすることもできます。
課題②:複数フィールドの複合キーで「値の重複を禁止する」を設定したい
kintoneアプリで「会員番号 + 取引番号」や「店舗コード + 日付」のように、複数の項目を組み合わせた複合キーを作成し、データの重複登録を防ぎたいケースがあります。
しかし、kintone標準の自動計算フィールドは「値の重複を禁止する」設定を有効にできません。
本プラグインで「文字列(1行)」フィールドを出力先にして値を結合コピーし、その文字列(1行)フィールドに対してkintone標準機能の「値の重複を禁止する」を設定することで、簡単に「複合キーによる重複防止」が実現可能になります。
2. プラグインの動作デモ
実際にプラグインがどのように動作するのか、デモ画面での挙動イメージをご紹介します。

手動での転記作業が一切不要になるため、入力のスピード向上だけでなく「結合し忘れ」といった人為的ミスを完全にシャットアウトできます。
3. プラグインの特徴
「フィールド結合プラグイン」には、日々の業務効率化とアプリ構築をスムーズにするための多くの特徴があります。
- リアルタイムな自動結合・反映
- レコード作成画面や編集画面を開いた時、または入力元に指定したフィールドの値が変更された瞬間に、即座に結合処理が実行されて出力先フィールドへ反映されます。
- 多様なフィールドタイプを入力元に指定可能
- 文字列(1行・複数行)、数値、計算、ラジオボタン、ドロップダウン、日付、時刻、日時のほか、チェックボックスや複数選択といった複数値を持つフィールドにも対応。複数選択系フィールドは自動的に「カンマ区切り」の文字列に変換して結合されます。
- 1つのアプリで複数の結合ルールを設定可能
- 1つのプラグイン設定内で、「設定1」「設定2」のように複数の結合グループ(入力元複数 → 出力先1つ)を何通りでも登録・管理できます。
- 出力先の「編集制限」機能
- 結合結果を出力するフィールドを「読み取り専用(編集制限ON)」に設定できます。ユーザーによる意図しない手動書き換えを防ぎつつ、自動結合の値だけを確実に格納することが可能です。
- PC&モバイルに完全対応
- PCのブラウザだけでなく、スマートフォンのkintoneモバイル画面でも同様に動作するため、外出先からの入力時も安心です。
- 設定画面でのリアルタイムプレビュー機能
- プラグインの設定中、アプリ内の最新レコード(1件)のデータを用いて、「どのように結合されるか」のプレビューをその場で確認できます。
4. プラグインの設定方法、設定項目の説明
プラグインの設定は、直感的で分かりやすい管理画面から行えます。
【設定項目の詳細説明】
| 設定項目 | 説明 |
|---|---|
| 入力元フィールド | 結合したいフィールドをドロップダウンから選択します(最低2つ以上必要)。右端の「+」ボタンをクリックすると行を追加でき、複数の値を組み合わせられます]。「×」ボタンで不要な行を削除できます。 |
| 区切り文字(省略可) | フィールド同士を結合する際に、間に挟む文字を設定します(例:「-」「_」「空白」など)。空欄にすると、区切り文字なしでそのまま連結されます。 |
| プレビュー | 「区切り文字」の右横に表示されます。アプリに登録されている最新レコードの実際の値を使って、どのように結合されるかをリアルタイムに確認できます。※レコードが1件もない場合は「データが無いのでプレビューできません!」と表示されます。 |
| 出力先 → | 結合された文字列を書き出すフィールドを選択します。選択できるのは「文字列(1行)」型フィールドのみです。 |
| 編集制限 | スイッチをONにすると、レコード作成・編集画面でこの「出力先フィールド」がユーザーから直接編集できない(読み取り専用)状態になります。自動計算のように扱いたい場合はONにするのがおすすめです。 |
さらに複数の結合ルールを作成したい場合は、下部にある 「+ 設定を追加」 ボタンを押すことで、いくつでも設定グループを増やすことができます。
5. プラグインの活用事例
この「フィールド結合プラグイン」は、設定の組み合わせ次第で様々な業務シーンに活用できます。代表的な7つの活用事例をご紹介します。
事例①:顧客管理での「同姓同名・重複登録」防止(複合キー)
- 入力元:
会社名+顧客氏名 - 区切り文字:
_ - 出力先:
顧客重複チェックキー(値の重複を禁止する:ON) - 効果:同じ会社の同姓同名の顧客を二重に登録してしまうミスを防ぎ、マスターデータの整合性を保ちます。
事例②:契約管理や案件管理の一意のキー作成
- 入力元:
契約日(日付)+取引先名+案件名 - 区切り文字:
- - 出力先:
管理コード(文字列1行) - 効果:日付や取引先を組み合わせたユニークな「案件管理コード」を自動生成。ルックアップのキーとして他のアプリから参照する際にも非常に便利になります。
事例③:社員名簿での「フルネーム」結合と編集制限
- 入力元:
姓+名 - 区切り文字:(半角スペース)
- 出力先:
氏名(フルネーム)(編集制限:ON) - 効果:ユーザーに「氏名(フルネーム)」を直接入力させず、姓と名から自動生成します。編集制限をかけることで、表記ゆれ(スペースの有無など)を防ぎます。
事例④:問い合わせ管理での「カテゴリ」と「受付日」の結合
- 入力元:
問い合わせ区分(ドロップダウン)+受付日(日付) - 区切り文字:
/ - 出力先:
識別インデックス - 効果:一覧画面でのソートや絞り込み、検索用のキーワードとして、特定の情報をまとめた検索用インデックスを自動構築します。
事例⑤:アンケート回答や要望管理での「選択肢」の文字列化
- 入力元:
関心のある分野(複数選択)+改善の要望(チェックボックス) - 区切り文字:
| - 出力先:
選択回答サマリー - 効果:複数選択やチェックボックスの選択値を自動的にカンマ区切りのテキストにフラット化し、さらにこれらを結合して一画面でサッと確認できるサマリーを作成します。
事例⑥:プロジェクト管理でのタスク「識別キー」
- 入力元:
プロジェクトコード+タスク名 - 区切り文字:
: - 出力先:
プロジェクトタスクキー(値の重複を禁止する:ON) - 効果:同じプロジェクト内で同じタスクが重複して起票されるのを防ぎ、WBSやタスク管理の重複を防止します。
事例⑦:見積・請求管理での「請求月」と「取引先」の複合キー
- 入力元:
請求年月(文字列)+取引先コード - 区切り文字:
# - 出力先:
請求ユニークキー(値の重複を禁止する:ON) - 効果:同一の取引先に対して、同じ請求月に2重で請求書を発行してしまうミスをシステム的に防止。経理業務の信頼性を大幅に向上させます。
まとめ
kintoneの「フィールド結合プラグイン」は、簡単な設定だけでデータの入力効率を大幅にアップさせ、かつ「値の重複禁止」を組み合わせることでデータの整合性を強力に担保できる万能プラグインです。
「重複登録に困っている」「自動でコードを発行したい」「複数の入力を1つにまとめてルックアップ先で使いたい」とお悩みの方は、ぜひ本プラグインを導入して業務効率化を実感してください!
🧩 プラグインのご紹介
記事内で紹介している、当社が開発した「プレ-スホルダー表示プラグイン」をご紹介します。
60日間の試用版をダウンロードすることもできますので、ぜひお試しください。

🔨 自分でカスタマイズしてみたい方へ
以下のNote記事で本記事の類似カスタマイズ事例を紹介しています。
記事内で紹介しているカスタマイズコードは、無料で利用できるので是非挑戦してみて下さい。
「note:アプリ活用研究会(キン活)」は、当サイトのメンバーが執筆しています。

🌸 アプリテンプレートの販売
本記事でご紹介している機能のアプリテンプレートを、下記の料金プランで販売しています。
導入をご希望の方は、各プランの「お申込み/お問い合わせ」ボタンからお問い合わせください。

■ 料金プラン
◆単品販売(買取型)は、導入サポート付きの価格です。
単品動作タイプは60,000円、2アプリ連携タイプは100,000円、3つ以上連携タイプは150,000円です。
自アプリ参照型は単品動作タイプ、別アプリ参照型は、2アプリ連携タイプとなります
◆簡易サポート契約では、当サイトのアプリテンプレートとプラグインを合計6種類までご利用できます。
◆会員サポート契約では、ご利用範囲「無制限」で運用ヘルプデスク対応までフルサービスでご提供します。
| 項目 | 単品販売 | 簡易サポート | 会員サポート |
|---|---|---|---|
| 料金体系 | 60,000円 (税抜) | 120,000円 (税抜) | 360,000円 (税抜) |
| 契約期間 | なし | 毎年更新 | 6か月更新 |
| 導入サポート | ✔ | ✔ | ✔ |
| メールサポート | × | ✔ | ✔ |
| チャットサポート | × | ✔ | ✔ |
| バージョンアップ対応 | × | ✔ | ✔ |
| 運用ヘルプデスク対応 | × | × | ✔ |
| 商品のご利用範囲 | 本商品のみ | 6種類までご利用可能 ユーザー数10名まで |
無制限 ユーザー数30名まで |
| お問い合わせ/お申し込み | 購入する | お申込み |
🏫 kintone人材育成研修
この様なカスタマイズを自分で出来る様になりたい方は、当サイトの「Kintome人材育成」上級コースの受講をご検討して下さい。当サイトのTIPSで紹介しているカスタマイズ例のテンプレートを使えば、簡単に実装出来ます!
上級コースの受講者には、特典で当サイトのカスタマイズテンプレート(3種類まで)と3か月のサポート契約を無償でご提供しています。
研修目的を「カスタマイズテンプレートのアプリ導入」とする研修メニューもご提案可能です。

📣カスタマイズ・導入支援いたします!
本記事の様な「kintoneアプリのカスタマイズ」をご希望の企業様へ
kintoneを便利に活用できるカスタマイズと運用支援は、ぜひ当社にご相談ください!

#kintone #Javascript #カスタマイズ #フィールドの結合 #フィールド値のコピー #複合キー
