本記事の概要
本記事では、Kintoneアプリでレコード一覧表の行間の繰越残高を自動計算するカスタマイズ方法をご紹介します。
完成イメージは、預金通帳の取引後残高表示の機能をkintone上で再現することです。
今回のカスタマイズは、各部門の経費予算の残高をkintone上で管理したいという要望に対応しました。

取引後残高の計算式は、前残高+入金額-出金額で計算できますが、問題なのが「前残高」です。「前残高」は前のレコードの値を参照する必要があり、この部分の自動化がカギになります。
単純に常に新しい取引(レコード)を追加するだけなら、難しいカスタマイズではありません。
問題は、過去の取引を修正・削除した場合は、レコード間の繰越残高の整合性が崩れることです。
※紙の元帳の様に、過去取引の修正・削除は「訂正伝票」を新規入力するルールにすれば、整合性は崩れにくくなりますが、訂正した記録が残ります。
Kintoneアプリは、1レコード=1行というデータ構造のため、Excelの様に「行間の再計算」は自動では行われません。そのため、レコード間の残高のつながりをどう処理するかが鍵になります。
つまり過去の取引を修正・削除した場合は、全レコードの繰越残高を再計算する必要があります。
デモ画面
デモ画面は、取引明細「日付:2025-04-05 金額:30,000円 メモ:タクシー代」を、日付と金額を間違えて登録したので、「日付:2025-04-10 金額:3,000円 メモ:タクシー代」に修正したケースです。
修正後のレコード一覧では、修正したレコードの並びと前後の残高も正しく更新されています。

実際に動作中の「デモ画面」は以下の通りです。

注意事項
今回のカスタマイズでは、レコードの追加・編集イベントでAPI実行回数を消費します。
- APIの実行回数が多くなる(読み込み500件単位、更新100件単位)
レコード数5,000件だと、読込10回+更新50回=合計60回分のAPIを実行します。 - offset方式なので、10,000件以上のレコードは処理できません
※定期的に古いレコードを削除する必要があります。
自分でカスタマイズしてみたい方へ
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| 簡易サポート | 会員サポート | |
|---|---|---|
| 料金 | 税抜(1,000円×ユーザー数)/月 | 税抜(5,000円×ユーザー数)/月 |
| サービス内容 | プラグインとテンプレートの利用 | kintone運用の伴走支援 |
| プラグインと テンプレートのご利用 | 5種類まで | 無制限 |
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