標準機能ではできない「締め日計算」の壁を、業務目線でやさしく解説
🏹 標準機能ではできない!締め日を基準にした日付計算
kintoneで業務手順をアプリ化する際に、多くのご相談があるのが「締め日を基準にした日付計算」です。
本記事では、kintoneを活用した業務改善に挑戦する初級管理者の方々向けに、なぜ、日付計算が標準機能では難しいのか、他にどんな方法があるのかを、業務目線でわかりやすく解説します。
締め日と応当日の計算例とデモ画面
例:締め日:20日、締め日以前は翌月の応当日、締め日超えは翌々日の応当日を計算
| 入力日 | 応当日 | メモ |
|---|---|---|
| 2025-12-19 | 2026-01-20 | 締め日以前なので翌月の20日 |
| 2025-12-22 | 2026-02-20 | 締め日の後なので翌々月の20日 |

このデモ画面の様な機能は、標準機能の関数と計算式だけでは実現できません。
📢 kintone標準機能ではできない理由
締め日を基準にした条件分岐の限界
たとえば「15日締め」の場合、入力日が15日以前か、16日以降かを判定し、
その結果によって「当月の15日」か「翌月の15日」かを振り分ける必要があります。
一見すると、kintoneの計算フィールドと関数だけで実現できそうに見えますが、
実際には DATE_FORMAT関数の仕様と戻り値の型(文字列)が大きな制約となり、正しいロジックを構築することができません。
また、標準機能だけでは、締日から応答日を自動計算できても、計算結果が「文字列」扱いとなるため、
応答日を日付データとして集計・検索することや、リマインダー設定などに使うことは出来ません。
※苦労して計算式を作成しても、計算結果が文字列では、データとして有効活用できません。
DATE_FORMAT関数の制約と問題点
kintoneで日付の構成要素(年・月・日)を取得する場合、一般的には次のような関数を使用します。
DATE_FORMAT(日付, "dd", "Asia/Tokyo")
この関数で「日」部分(01〜31)を取得することは可能ですが、重要なのは次の点です。
✅ DATE_FORMAT関数の戻り値は「数値」ではなく文字列型である
① 文字列比較になってしまう問題
例えば次のような条件式を記述した場合:
IF(DATE_FORMAT(入力日, "dd", "Asia/Tokyo") > "15", ...)
見た目上は「入力日の“日”が15より大きい場合」と読めますが、
実際にはこれは数値比較ではなく、文字列比較として評価されます。
- “16” > “15” → 一見すると正しく見える
- “2” > “15” → 文字列比較では「真」になってしまう
- “09” > “15” → 予期しない評価結果になる可能性あり
このように、実務で正確性が求められる締め日判定には、非常にリスクの高い仕様になっています。
② 数値型への変換ができない問題
通常であれば、
VALUE(DATE_FORMAT(...))
のように文字列を数値に変換したくなりますが、 kintoneの計算式には 文字列を数値へ変換する関数が存在しません。
このため、
- 日付の「日」を数値として比較する
- 月を数値として加算・減算する
といった処理が、標準機能では実装できないという根本的な制約が生じます。
③ 月またぎ・年またぎ計算の破綻
さらに問題となるのが、月またぎ・年またぎです。
例えば、次のような処理をしたい場合:
- 締め日超過 → 翌月の締め日に変更
- 12月 → 翌年1月へ繰り越し
これを計算式で実現しようとすると、 「月を取得 → +1 → 年越し判定 → 新しい日付を生成」という処理が必要ですが、 DATE_FORMAT関数 の戻り値が文字列であるため、
"12" + 1 → "121" となってしまう
など、日付計算に必要な機能が不十分なのです。
なぜ標準機能で実現できないのか
これまでの問題を整理すると、kintone標準機能では、
- DATE_FORMAT関数の戻り値が文字列である
- 文字列を数値に変換できない
- 年月加算や日付演算が標準関数で不可能
という仕様レベルの制約
そのため、
- 締め日前後の正確な判定
- 月またぎ・年またぎ処理
- 実務に耐える応当日計算
といった日付ロジックは、「工夫すればできる」問題ではなく、「仕様的にできない問題」なのです。
💻 推奨される手段:JavaScriptカスタマイズ
この問題を解決する方法として推奨されるのが、kintoneのJavaScriptカスタマイズです。
📅 日付を正しく扱える
JavaScriptでは、日付を数値として扱えるため、
- 締め日前・後の正確な判定
- 月またぎの自動補正
- 年をまたぐ処理の自動対応
といった業務で必要なロジックが正しく処理されます。
⏰ リアルタイムでの自動計算
ユーザーの入力操作と同時に日付が計算されるため、
- 手計算が不要になる
- 入力ミス・確認漏れがなくなる
- 社内の処理を標準化できる
といった、業務自動化としての大きな効果が期待できます。
💡 日付計算で注意すべき実務ポイント
- 31日締めと2月(月末)の関係
- うるう年の考慮
- 翌営業日ルールなどの社内基準
- 締め日が可変の場合の対応
📌 カスタマイズのメリットとデメリット
メリット
- 締め処理の自動化による作業時間の削減
- 計算ミス・入力ミスの防止
- 業務ルールの属人化防止
- 社内標準のルールをシステムに反映できる
デメリット・注意点
- 初期構築には一定の専門知識が必要
- ルール変更時に修正が必要
- 運用後の保守・メンテナンスが必要
🎯 まとめ
kintoneは業務改善に非常に強力なツールですが、
締め日を基準にした日付計算 のような業務ロジックは、標準機能だけでは限界があります。
そのような場合は、
- JavaScriptカスタマイズを行う
- 専用プラグインを活用する
といった方法で補うことで、実務に耐える業務自動化が実現できます。
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代替案:日付計算プラグインの活用
JavaScriptでのカスタマイズが難しい場合は、日付計算機能を持つkintoneプラグインの活用も有効です。
- 締め日基準の応当日計算
- 支払日自動算出
- 営業日計算対応
設定だけで利用できるものも多く、初心者の方でも導入しやすいのが特徴です。
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| 項目 | 単品販売 | 簡易サポート | 会員サポート |
|---|---|---|---|
| 料金体系 | 60,000円 (税抜) | 120,000円 (税抜) | 360,000円 (税抜) |
| 契約期間 | なし | 毎年更新 | 6か月更新 |
| 導入サポート | ✔ | ✔ | ✔ |
| メールサポート | × | ✔ | ✔ |
| チャットサポート | × | ✔ | ✔ |
| バージョンアップ対応 | × | ✔ | ✔ |
| 運用ヘルプデスク対応 | × | × | ✔ |
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