Tips

Kintoneのテーブルで分類ごとの小計を自動集計する方法

〜Kintonenのテーブル集計でSumif関数の機能を実現する方法〜

💡 (1) こんな悩み、ありませんか?

Kintoneのテーブルで「日付」「金額」「経費分類(交通費・宿泊費など)」を入力していると、
つい思ってしまうのが――

「分類ごとに自動で小計が出せたらいいのに…」

でも、Kintone標準機能ではExcelのように =SUMIF() のような関数は使えません。
集計用フィールドやIF関数を駆使すれば何とかできますが、複雑でスマートとは言えません。


⚙️ (2) 解決策:JavaScriptで自動集計!

そこで、JavaScriptカスタマイズで「分類ごとの小計」を自動計算できるようにします。
たとえば、次のようなデータを入力している場合…

経費科目金額備考
飛行機24,120円東京⇒福岡 往復
電車代2,800JR福岡⇒●●市 往復
電車代320地下鉄
宿泊費16,000市内ホテル
その他5,000お土産代
その他660タクシー代

👇 下記の画面の様に、アプリが自動的に集計してくれます

もう手計算も電卓も不要!
入力するだけで、アプリが勝手に小計を出してくれます。

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🚀 (3) どんなメリットがあるの?

  • 電卓いらずで時間短縮!
  • 集計漏れ・ミスを防止!
  • 上司や経理への報告がスムーズ!

まるで「Excelの便利さ」をKintoneの中に再現したような感覚です。
日々の申請業務がぐっとラクになります。


🧮 (4) 実務での活用例

利用シーン活用イメージ
交通費申請アプリ電車代・バス代・宿泊費を自動小計して精算スムーズ
購買申請アプリ消耗品・外注費などを分類集計し月次管理に活用
営業経費管理活動別に経費を可視化してコストコントロール強化
建設現場管理材料費・人件費・外注費を自動合計し原価管理に活用
イベント運営印刷費・備品費などを分類別に集計し予算比較に

(5) まとめ

このように、ほんの少しのカスタマイズを加えるだけで、Kintoneアプリはぐっと便利になります。
テーブルの中身を自動で整理してくれるので、作業時間の短縮やミス防止にも効果的です。

Excelでやっていた集計をKintone内で完結できるようになると、
もう「わざわざダウンロードして集計する」必要はありません。

Kintone初心者でもすぐに取り入れられる、業務改善の第一歩としておすすめです。

(6) カスタマイズの前提条件と導入手順

この様なカスタマイズを利用するには、以下の環境が必要です。

  • 契約プラン:kintone スタンダードコース
  • 権限:システム管理者またはアプリ管理者
  • 動作環境:PC(デスクトップ版)での利用推奨

導入手順は以下の通り、とても簡単です。

サンプルコードを入手
 下記の「自分でカスタマイズしてみたい方へ」で紹介している記事内のサンプルコードをコピーします。

初期設定で集計方法を設定
 コード冒頭の設定欄で、分類フィールドや集計対象フィールドを指定します。
 詳しい設定方法は、サンプルコードの紹介記事をご覧ください。

UTF-8で保存
 テキストエディタ(VSCode、メモ帳など)で、文字コードを UTF-8 に設定し、
 任意の名前(例:tableSum.js)で保存します。

Kintoneにアップロード
 Kintoneアプリの「設定」>「JavaScript / CSSでカスタマイズ」を開き、
 保存した .js ファイルをアップロードします。

アプリ設定を更新して反映
 設定画面右上の「アプリを更新」ボタンをクリックすれば完了です。
 アプリでレコードの詳細画面を開くと、テーブルの分類ごとの小計が自動で表示されます!


🔨 自分でカスタマイズしてみたい方へ

以下のNote記事で本記事のカスタマイズ事例を紹介しています。
記事内で紹介しているカスタマイズコードは、無料で利用できるので是非挑戦してみて下さい。

Kintoneテーブル内の数値を科目別に集計する|アプリ活用研究会(キン活)
やりたいこと Kintoneの交通費申請アプリで、サブテーブルの経費明細に「経費分類」を追加して、経費分類毎に小計を表示したい。 具体的な計算結果イメージは、以下の通りです。 経費分類の小計 上記の様な集計は、エクセルならばSUMIF関数で簡単に実現できるのですが、Kintoneの標準機能には、SUMIF関数の様な機能が有りません。 今回もJavascriptを用いたカスタマイズで経費分類毎の集計を実現します。 /* サブテーブル内の数値を科目別に集計する * Sample ...
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🧩 プラグインのご紹介

当社が開発した、テーブル内のデータを分類別に集計するプラグインをご紹介します。
機能をシンプルにした分、設定方法を簡単にすることにこだわりました。

Javascriotカスタマイズは、少しハードルが高いです💦 という方はこちらもご検討下さい。

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アプリテンプレートを利用すれば、デモ画面の様に動くアプリを簡単に導入できます。
設定方法や操作方法もサポート対象です。

サポート契約の料金体系

簡易サポート会員サポート
料金税抜(1,000円×ユーザー数)/月税抜(5,000円×ユーザー数)/月
サービス内容プラグインとテンプレートの利用kintone運用の伴走支援
プラグインと
テンプレートのご利用
5種類まで無制限

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